【3分で分かる】高齢者歯科健康診査の内容と受診方法

目次
高齢者歯科健康診査とは?
高齢期になると、お口の機能の変化は「食べる力」だけでなく、体力や健康寿命にも直結します。
そのため品川区では、一定の年齢に達した方を対象に、無料で受けられる歯科健診制度を設けています。
むし歯や歯周病のチェックだけでなく、咀嚼(そしゃく)機能や舌の動きなどのお口の機能評価も行うのが特徴です。
「痛みがないから大丈夫」と思っていても、気づかないうちに機能が低下している場合もあるため、早期発見に役立つ健診です。
対象となる方(品川区の場合)
品川区の高齢者歯科健康診査は、次の方が対象です。
- 当該年度(4月〜翌年3月末)に 76〜80歳 になる方(後期高齢者医療制度加入者)
- 当該年度に 73歳 になる方(国民健康保険加入者)
※介護施設などに入所されている方は対象外となる場合があります。
健診の内容
高齢者歯科健康診査では、次の内容を行います。
- むし歯・歯周病のチェック
- 歯ぐき・粘膜の健康状態の確認
- 咀嚼機能・舌の動きなどの口腔機能評価
- フレイル(虚弱)予防のためのチェック
単なる歯科健診ではなく、「食べる・話す・飲み込む」といった生活機能につながる評価が含まれています。
受診の流れ
- 対象年齢の方へ、区から 受診券・案内書類 が届きます。
- 実施医療機関(歯科医院)に電話で予約します。
- 受診券・保険証・記入済みの必要書類を持参して来院します。
- 健診を受けて、結果の説明をお聞きください。
- 必要があれば、治療や予防の相談につながります。
実施期間と費用
- 実施期間:6月〜翌年1月末
- 費用:無料
(※精密検査や治療が必要な場合は、別途保険診療の費用がかかります) - 持ち物:受診券、保険証、必要書類
「まだ大丈夫」と思っている今が、受けどきです
高齢になると、歯ぐきの支える力や噛む力、舌の動きはゆっくりと低下していきます。
しかし多くの方は「急に飲み込みづらくなった」「硬いものが噛みにくい」といった変化が出るまで気づきません。
だからこそ、痛みや症状が出ていないタイミングでチェックすることが最も効果的です。
無料で受けられるこの制度を、ぜひご自身の健康管理に役立ててください。
