【3分で分かる!】歯周病予防に効果的な「バス法」とは?

歯ぐきが腫れる、出血する…それって磨き方のせいかも?
「毎日歯みがきしているのに、歯ぐきが腫れる」「ちょっと磨いただけで血が出る」
こんな経験はありませんか?
実はそれ、歯みがきの方法が歯周病予防に合っていないのかもしれません。
そんなときに役立つのが、歯周病ケアに特化した「バス法」という歯みがき方法です。
バス法とは?歯周病予防に特化した磨き方

バス法とは、歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当てて、小刻みに動かす磨き方です。
普通の歯磨き(スクラッビング法)は歯の表面をきれいにしますが、バス法は歯周ポケットの中に毛先を届かせることが目的。
そのため、歯周病予防や治療中の患者さんにおすすめされることが多いのです。
バス法のやり方(正しい磨き方の手順)
歯ブラシの持ち方

鉛筆のように軽く持つ「ペングリップ」。
力を入れすぎないのがポイントです。
当て方と動かし方


- 毛先を歯と歯ぐきの境目に45度で当てる
- 10〜20回ほど小刻みに振動させる(毛先を固定させて歯ブラシのヘッドを小刻みに揺らす)
- ゴシゴシ動かさず、やさしくマッサージするイメージ
磨く順番のコツ

上の奥歯の外側 → 内側 → 下の歯へと一定の順番で行うと磨き残しが減ります。
1回で全体を磨く時間は5〜10分が目安です。
バス法のメリットとデメリット
メリット
- 歯周ポケット内のプラークを効率的に除去できる
- 歯ぐきの炎症や出血の改善につながる
- 歯周病の進行予防に効果的
デメリット
- 正しい角度と動かし方が必要で、自己流だと難しい
- 力を入れすぎると歯ぐきを傷つけるリスクがある
- 子どもや手先が不器用な人には不向きな場合も
普通の歯みがき(スクラッビング法)との違い


通常の歯みがき(スクラッビング法)は「歯の表面」をきれいにするのに適しています。
一方、バス法は「歯周ポケットの中」を清掃することに特化。
そのため、まずスクラッビング法で歯の表面をしっかり磨いたあとに、仕上げとしてバス法を取り入れることで、歯と歯ぐきの両方を効率的にケアできます。
まとめ:バス法で歯ぐきの健康を守ろう
バス法は、歯周病予防に効果的な歯みがき方法です。
ただし、自己流では正しい角度や力加減が難しく、かえって歯ぐきを傷めることも。
歯ぐきから出血する、腫れが気になる…そんなときは一度、歯科医院でブラッシング指導を受けてみてください。
正しい「バス法」を習得することで、歯ぐきの健康を長く守ることができます。
画像出典:
日本歯周病学会が推奨する正しいブラッシング(歯磨き・バス法)youtube
日本歯周病学会が推奨する正しいブラッシング(歯磨き・スクラッビング法)youtube