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冷たいものがしみる原因とは?虫歯・知覚過敏・歯のヒビとの見分け方

健康な歯

アイスクリームを食べた瞬間や、冷たい水を飲んだときに「キーン」と歯がしみた経験はありませんか?

「知覚過敏だからそのうち治るだろう」
「虫歯ではないから大丈夫」

このように考えて様子を見ている方は少なくありません。

しかし、冷たいものがしみる症状には、知覚過敏だけでなく虫歯や歯のヒビ、詰め物の劣化、さらには歯の神経の炎症など、さまざまな原因が考えられます。

また、原因は一つとは限らず、知覚過敏と虫歯、歯ぎしりと歯のヒビなど、複数の原因が重なって症状が現れていることも少なくありません。

そのため、原因によって必要な治療は大きく異なります。知覚過敏であれば歯を削らずに改善できることもありますが、虫歯や神経の炎症が原因の場合は、放置することで症状が悪化し、治療が大がかりになる可能性もあります。

実際、「冷たいものがしみるだけだから」と数か月様子を見ていた方がでも、検査をすると詰め物の下で虫歯が進行していたり、歯にヒビが入っていたりするケースは珍しくありません。

反対に、「虫歯だと思って受診したら、実は知覚過敏だった」というケースもあります。

このように、「冷たいものがしみる」という症状だけで原因を判断することは難しく、複数の原因が重なっている場合もあるため、正確な診断が大切です。

この記事では、歯科医の立場から、冷たいものがしみる原因や見分け方、それぞれの治療法について詳しく解説します。

目次

冷たいものがしみる原因とは?

「冷たいものがしみる=知覚過敏」と思われがちですが、実際にはそれだけではありません。

歯は、表面を覆うエナメル質と、その内側にある象牙質、さらに中心部の歯髄(神経)という組織でできています。

健康な歯

通常はエナメル質が刺激を遮断していますが、何らかの原因で象牙質が露出したり、虫歯やヒビによって刺激が神経へ伝わったりすると、冷たいものがしみる症状が現れます。

冷たいものがしみる原因は一つとは限らず、複数の原因が重なって症状が現れていることも少なくありません。代表的な原因は次の5つです。

  • 知覚過敏
  • 虫歯
  • 歯のヒビ(クラック)
  • 詰め物・被せ物のすき間や劣化
  • 歯ぎしり・食いしばりによるダメージ

それぞれ症状や治療法が異なり、複数の原因が重なっていることもあるため、原因を正しく見極めることが大切です。

次の章から、一つずつ詳しく見ていきましょう。

①知覚過敏|最も多い原因ですが、自己判断は禁物です

冷たいものがしみる原因として、最も多いのが知覚過敏です。

歯がしみる

知覚過敏は、歯ぐきが下がったり、歯の表面がすり減ったりして、内側の「象牙質」が露出することで起こります。冷たい飲み物やアイスクリームなどの刺激が神経に伝わり、「キーン」とした痛みを感じます。

知覚過敏の特徴は、冷たいものが触れた瞬間だけしみて、刺激がなくなると痛みも比較的すぐに治まることです。

しかし、「冷たいものがしみる=知覚過敏」とは限りません。実際には、虫歯や歯のヒビが原因で同じような症状が現れることもあります。

また、歯周病や歯石の付着によって歯ぐきに炎症が起こり、歯ぐきが下がると、歯根面が露出して冷たいものがしみることもあります。

そのため、症状だけで自己判断せず、原因を確認することが大切です。

②虫歯|初期の虫歯は冷たいものがしみることがあります

冷たいものがしみる原因として、虫歯もよく見られます。

C2

初期の虫歯では、冷たい飲み物や甘いものがしみる程度で、普段はほとんど痛みを感じないことも少なくありません。そのため、「少ししみるだけだから」と様子を見てしまう方も多くいらっしゃいます。

しかし、虫歯が進行すると歯の神経に近づき、しみる時間が長くなったり、温かいものでも痛みを感じたり、何もしなくてもズキズキ痛むようになったりします。

虫歯は自然に治ることはありません。早い段階で見つかれば、歯を削る量を抑えられる可能性もあります。

「以前よりしみるようになった」「痛みが強くなってきた」と感じる場合は、早めに歯科医院で検査を受けることをおすすめします。

③歯のヒビ(クラック)|見えないヒビが原因のこともあります

歯に入った小さなヒビ(クラック)が原因で、冷たいものがしみることがあります。

歯に入ったクラック

ヒビは転倒などの強い衝撃だけでなく、歯ぎしりや食いしばり、硬いものを噛む習慣などによって、少しずつ生じることも少なくありません。

初期のヒビは肉眼では見つけにくく、レントゲンにも写らない場合があります。そのため、「虫歯はないと言われたのにしみる」というケースでは、歯のヒビが隠れていることもあります。

特に、冷たいものだけでなく、噛んだときにも痛みがある場合は、ヒビの可能性も考えられます。早めに原因を調べることで、歯を残せる可能性が高まります。

④詰め物・被せ物の劣化|治療した歯でもしみることがあります

「治療した歯だから虫歯にはならない」と思われがちですが、詰め物や被せ物のすき間から虫歯が再発することがあります。

2次カリエス

長年使用した詰め物は、少しずつ劣化したり、歯との間にわずかなすき間ができたりします。そこから細菌が入り込み、二次虫歯(再発虫歯)になると、冷たいものがしみる症状が現れることがあります。

特に、以前治療した歯が急にしみるようになった場合は注意が必要です。

詰め物の交換だけで済むこともあれば、虫歯が進行していると神経の治療が必要になることもあります。違和感が続く場合は、早めの受診をおすすめします。

⑤歯ぎしり・食いしばり|気づかないうちに歯へ負担がかかっています

歯ぎしりや食いしばりも、冷たいものがしみる原因の一つです。

歯のトラブル

強い力が繰り返しかかることで、歯の表面がすり減ったり、小さなヒビが入ったりして、知覚過敏のような症状が現れることがあります。

特に、朝起きたときにあごが疲れている、歯が浮いたような感じがする、無意識に食いしばっていると言われたことがある方は、歯ぎしりや食いしばりが影響している可能性があります。

原因が歯ぎしりや食いしばりの場合は、しみる症状を改善するだけでなく、歯への負担を減らす対策も大切です。マウスピースの使用などが有効な場合もあります。

知覚過敏と虫歯の違いは?

「このしみる症状は知覚過敏?それとも虫歯?」

これは、患者さんから最も多くいただくご質問の一つです。

それぞれの特徴をまとめると、次のようになります。

知覚過敏虫歯
冷たいものが一瞬しみる冷たいものがしみることが多い
刺激がなくなると痛みも治まる痛みが長引くことがある
歯を削る治療は不要なことが多い虫歯の治療が必要
複数の歯で起こることもある1本の歯に起こることが多い

ただし、症状だけで見分けることはできません。

初期の虫歯は知覚過敏とよく似た症状を示しますし、知覚過敏と虫歯が同時に起こっていることもあります。

そのため、「しみるから知覚過敏だろう」と自己判断せず、気になる症状が続く場合は歯科医院で原因を確認することが大切です。

冷たいものがしみる症状を放置するとどうなる?

「少ししみるだけだから、そのうち治るだろう」と様子を見てしまう方は少なくありません。

しかし、原因が知覚過敏であれば改善することもありますが、虫歯や歯のヒビが原因の場合は、自然に治ることはありません。

症状が進行すると、

  • しみる時間が長くなる
  • 温かいものでも痛みを感じる
  • 何もしなくてもズキズキ痛む
  • 神経の治療(根管治療)が必要になる

といった状態になることがあります。

「以前よりしみるようになった」「痛みが強くなってきた」と感じる場合は、早めに歯科医院で原因を調べることが、歯を長く守ることにつながります。

冷たいものがしみるときの治療法

歯の治療

冷たいものがしみる場合の治療は、原因によって異なります。

知覚過敏が原因であれば、知覚過敏抑制剤の塗布やフッ素塗布、歯磨き方法の見直しなどで改善することがあります。

虫歯が原因であれば、虫歯を取り除き、詰め物や被せ物で修復します。早期に発見できれば、歯を削る量を最小限に抑えられる可能性があります。

歯のヒビや詰め物・被せ物の劣化が原因の場合は、ヒビの状態や虫歯の有無を確認したうえで、修復や再治療を行います。

また、しみる原因は一つとは限らず、複数の原因が重なっていることも少なくありません。そのため、それぞれの原因を正確に見極め、一人ひとりの状態に合わせた治療を行うことが大切です。

このような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします

ポイントです

冷たいものがしみても、一時的な知覚過敏であれば自然に改善することがあります。

しかし、次のような症状がある場合は、知覚過敏だけでなく、虫歯や歯のヒビなど複数の原因が関係している可能性もあるため、早めに歯科医院を受診しましょう。

  • しみる症状が数日以上続いている
  • 以前より痛みが強くなってきた
  • 温かいものでもしみる
  • 噛んだときにも痛みがある
  • 何もしなくてもズキズキ痛む
  • 詰め物や被せ物のある歯がしみる

早めに原因を確認することで、歯を削る量を抑えられたり、神経を残せたりする可能性があります。また、複数の原因が重なっている場合でも、適切な治療につなげることができます。

冷たいものがしみるときによくあるご質問

冷たいものだけがしみるのは虫歯ですか?

必ずしも虫歯とは限りません。知覚過敏や歯のヒビ、詰め物・被せ物の劣化などでも同じような症状が現れます。症状だけで原因を見分けることは難しいため、しみる症状が続く場合は歯科医院で検査を受けることをおすすめします。

知覚過敏は自然に治ることがありますか?

はい、軽い知覚過敏であれば、露出した象牙細管が時間の経過とともに自然に閉鎖されることで、しみる症状が改善することがあります。

ただし、しみる原因が虫歯や歯のヒビである場合は自然に治ることはありません。症状が続く場合や悪化する場合は、歯科医院で原因を確認することをおすすめします。

知覚過敏用の歯磨き粉で改善しますか?

知覚過敏用の歯磨き粉には、刺激が神経に伝わりにくくなるよう働く成分が配合されており、継続して使用することで症状が和らぐことがあります。ただし、効果が現れるまでには数週間かかる場合もあります。使用してもしみる症状が改善しない場合は、虫歯など別の原因が隠れている可能性もあるため、歯科医院で相談しましょう。

温かいものもしみる場合はどうすればよいですか?

温かいものでもしみる場合は、虫歯が進行して神経に近づいている可能性や、神経に炎症が起きている可能性があります。早めに歯科医院を受診しましょう。

冷たいものがしみるときは、どのような検査をしますか?

まず症状を詳しくお聞きし、お口の中を診察します。必要に応じてレントゲン撮影や詰め物・被せ物の状態の確認、歯のヒビの有無などを調べます。しみる原因は一つとは限らず、複数の原因が重なっていることもあるため、総合的に診査・診断を行います。原因を正確に見極めることで、一人ひとりの状態に合わせた治療をご提案します。

まとめ

冷たいものがしみる原因は、知覚過敏だけではありません。

虫歯や歯のヒビ、詰め物・被せ物の劣化、歯ぎしり・食いしばりなど、さまざまな原因が考えられます。また、複数の原因が重なって症状が現れていることも少なくありません。

そのため、症状だけで原因を見分けることは難しく、自己判断は禁物です。しみる症状が続く場合や、以前より痛みが強くなってきた場合は、早めに歯科医院で原因を確認することをおすすめします。

グランティース武蔵小山歯科では、マイクロスコープなども活用しながら、しみる原因を丁寧に診査・診断し、できるだけ歯を残す治療を心がけています。

「冷たいものがしみるけれど、原因が分からない」「知覚過敏だと思っているけれど心配」という方は、お気軽にご相談ください。
👉冷たいものがしみる場合のご相談・ご予約はこちら

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